本年の正倉院展は、北倉7件、中倉26件、南倉26件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の総計62件の宝物が出陳されます。正倉院宝物の全体が概観できるような内容になっておりますが、時機を得た宝物、仏教関係の宝物が充実致しております。また、初出陳も例年よりやや多く、17件を数えるのも注目されます。
昨年東大寺金堂鎮壇具(とうだいじこんどうちんだんぐ)(国宝、奈良・東大寺所蔵)中の金銀荘大刀(きんぎんそうのたち)より光学調査によって「陰剣」、「陽剣」の銘文が発見され話題となったのは記憶に新しいところです。これらは宝物の献納(けんのう)目録である「国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)」に「除物」の貼紙がされ、宝庫より持ち出されたことはわかるものの行方がわからなかった「陰宝剣(いんのほうけん)」、「陽宝剣(ようのほうけん)」に比定されるものとして論議を呼びました。本年の正倉院展では、これに関係する品である、「陰宝剣」、「陽宝剣」の出蔵について記した文書「出蔵帳(しゅつぞうちょう)」が出陳されます。古代の名刀として高名な金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんそうのからたち)、大型の刀子(とうす)・斑犀把漆鞘銀漆荘刀子(はんさいのつかうるしのさやぎんうるしそうのとうす)など古式を伝える刀剣も併せてご覧いただけます。
また聖武天皇が着装された可能性もある七条織成樹皮色袈裟(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ)やその包みである御袈裟?袷(おんけさのつつみのあわせ)、その容器である御袈裟箱(おんけさのはこ)、そしてこの箱を収めた御袈裟箱袋(おんけさのはこのふくろ)など一連の品が、復元模造とともに出陳されます。殊に模造七条織成樹皮色袈裟は平成19年~21年度にかけ、3ヵ年度を費やして復元されたもので、正倉院宝物にしかみられない「織成」技法の復元に取り組んだ貴重な品です。このほか仏前を飾った荘厳具(しょうごんぐ)である金銅華鬘形裁文(こんどうのけまんがたさいもん)や纐纈布幡(こうけちぬののばん)、我が国最古級の密教法具として名高い鉄三鈷(てつのさんこ)などの仏具類、光明皇后・称徳天皇が書写を発願(ほつがん)した経典など、聖武天皇・光明皇后が推進した奈良朝仏教を考える上で重要な品々が並びます。
さらに、香道が盛んになる中世以降「蘭奢待(らんじゃたい)」と呼ばれ、希代の名香として時の権力者にも珍重された黄熟香(おうじゅくこう)をはじめ、香木を材料に用いた沈香把鞘金銀荘刀子(じんこうのつかさやきんぎんそうのとうす)、表面に沈香の粉末を漆で練ったものを塗り込み、丁子(ちょうじ)などを半肉に埋めた沈香末塗経筒(じんこうまつぬりのきょうづつ)など、香に関する宝物が赤銅柄香炉(しゃくどうのえごうろ)・赤銅合子(しゃくどうのごうす)などの香炉類とともに出陳されるのも話題の一つです。
このほか古代の染織技法の一つである臈纈(ろうけち)によって制作された宝物、碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)などの華やかな工芸品、地方自治体の戸籍や決算報告書、公文書の授受報告書など古代の生活をうかがい知ることのできる文書類、古代の東大寺の地図など、奈良時代を間近に感じることのできる宝物が充実致します。

会 期
平成23年(2011)10月29日(土)~11月14日(月)
会 場
奈良国立博物館 東新館・西新館
開館時間
午前9時~午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月29日・30日、11月3日・4日・5日・6日・11日・12日・13日)は午後7時まで
※入館は閉館の30分前まで
観覧料金
| 当日 | 前売・団体 | オータムレイト | |
| 一般 | 1,000円 | 900円 | 700円 |
| 高大生 | 700円 | 600円 | 500円 |
| 小中生 | 400円 | 300円 | 200円 |
- 団体は責任者が引率する20名以上です。
- オータムレイトは、閉館の1時間30分前より販売する当日券の料金です(販売は当館当日券売場のみ)。
- オータムレイトチケット購入者には、記念品を進呈します。
- 障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
- この観覧料金にて、なら仏像館および青銅器館もご覧になれます。
- 券は下記の窓口にて販売します。(前売券の販売は、9月29日(木)より10月28日(金)までです)
奈良国立博物館当日券売場、近鉄・JR西日本・阪神電鉄の主要駅(阪神電鉄は当日券のみ販売)、ローソンチケット(Lコード:56297)、電子チケットぴあ(Pコード:764-826)、セブンイレブン(セブンコード:013-397)、JTB、JR東海ツアーズ、日本旅行、近畿日本ツーリスト、CNプレイガイド、イープラス
出陳品
62件(北倉7件、中倉26件、南倉26件、聖語蔵3件)
うち初出陳17件、別に、復元模造品4件
公開講座
終了いたしました
平成23年(2011)10月29日(土)「金銀鈿荘唐大刀と奈良時代の刀剣をめぐって」
原田 一敏氏(東京藝術大学・大学美術館教授)
平成23年(2011)11月3日(木・祝) 「正倉院宝物にみられる経帙をめぐって」
永井 洋之(奈良国立博物館学芸部研究員)
平成23年(2011)11月5日(土)「正倉院宝物にみる染め」
中村 力也氏(宮内庁正倉院事務所保存課保存科学室員)
平成23年(2011)11月12日(土)「香と仏教」
清水 健(奈良国立博物館学芸部研究員)
ボランティア解説
終了いたしました
当館ボランティアによる解説
- 正倉院展会期中毎日5回、30分程度。当館講堂にて。
- 入館者の聴講自由。
- 公開講座のある日(10/29・11/3・11/5・11/12)の午後は中止となります。
- 午前10時~
- 午前11時~
- 午前12時~
- 午後1時30分~
- 午後2時30分~
正倉院学術シンポジウム
終了いたしました
正倉院学術シンポジウム2011「正倉院宝物のはじまりと国家珍宝帳」
- 日程:平成23年(2011)10月30日(日) 午後1時~午後5時30分(午前12時30分開場)
- 会場:ならまちセンター 市民ホール
音声ガイド
第63回正倉院展の会場では、3種類(一般版/ジュニア版/英語版)の音声ガイドをご利用いただけます。(各バージョン共に1台500円税込)
いずれの種類でも、伎楽の曲を特別収録。
会期中のイベント
終了いたしました
「留学生の日」
- 日程:11月2日(水) 午前9時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 内容:留学生の方は「正倉院展」及び、なら仏像館と青銅器館の観覧料金が無料となります。入館の際、学生証等をご提示ください。
「法華寺小池御流によるいけばなの展示」
- 日程:会期中毎日
- 場所:奈良国立博物館 西新館1階ロビー
※別途「第63回正倉院展」の入館券が必要です。
「野点のお茶会」
- 日程:会期中毎日
- 場所:奈良国立博物館 西新館 南側ピロティー
- 料金:500円
※別途「第63回正倉院展」の入館券が必要です
※受付は、西新館1階ロビー
主催
奈良国立博物館
協賛
NTT 西日本、近畿日本鉄道、JR 東海、JR 西日本、ダイキン工業、大和ハウス工業、帝塚山学園・帝塚山大学、白鶴酒造
特別協力
読売新聞社
協力
NHK奈良放送局、奈良テレビ放送、日本香堂、仏教美術協会、ミネルヴァ書房
その他
無料の託児室を開設
当館では、第63回正倉院展開催期間中〔10月29日(土)~11月14日(月)〕、無料の託児室を開設しますのでご利用ください。
関連リンク
読売新聞「天平の煌めき 第63回正倉院展」
特別展・特別陳列
特別展
第63回 正倉院展
本年の正倉院展は、北倉7件、中倉26件、南倉26件、聖語蔵(しょうごぞう)3件の総計62件の宝物が出陳されます。正倉院宝物の全体が概観できるような内容になっておりますが、時機を得た宝物、仏教関係の宝物が充実致しております。また、初出陳も例年よりやや多く、17件を数えるのも注目されます。
昨年東大寺金堂鎮壇具(とうだいじこんどうちんだんぐ)(国宝、奈良・東大寺所蔵)中の金銀荘大刀(きんぎんそうのたち)より光学調査によって「陰剣」、「陽剣」の銘文が発見され話題となったのは記憶に新しいところです。これらは宝物の献納(けんのう)目録である「国家珍宝帳(こっかちんぽうちょう)」に「除物」の貼紙がされ、宝庫より持ち出されたことはわかるものの行方がわからなかった「陰宝剣(いんのほうけん)」、「陽宝剣(ようのほうけん)」に比定されるものとして論議を呼びました。本年の正倉院展では、これに関係する品である、「陰宝剣」、「陽宝剣」の出蔵について記した文書「出蔵帳(しゅつぞうちょう)」が出陳されます。古代の名刀として高名な金銀鈿荘唐大刀(きんぎんでんそうのからたち)、大型の刀子(とうす)・斑犀把漆鞘銀漆荘刀子(はんさいのつかうるしのさやぎんうるしそうのとうす)など古式を伝える刀剣も併せてご覧いただけます。
また聖武天皇が着装された可能性もある七条織成樹皮色袈裟(しちじょうしょくせいじゅひしょくのけさ)やその包みである御袈裟?袷(おんけさのつつみのあわせ)、その容器である御袈裟箱(おんけさのはこ)、そしてこの箱を収めた御袈裟箱袋(おんけさのはこのふくろ)など一連の品が、復元模造とともに出陳されます。殊に模造七条織成樹皮色袈裟は平成19年~21年度にかけ、3ヵ年度を費やして復元されたもので、正倉院宝物にしかみられない「織成」技法の復元に取り組んだ貴重な品です。このほか仏前を飾った荘厳具(しょうごんぐ)である金銅華鬘形裁文(こんどうのけまんがたさいもん)や纐纈布幡(こうけちぬののばん)、我が国最古級の密教法具として名高い鉄三鈷(てつのさんこ)などの仏具類、光明皇后・称徳天皇が書写を発願(ほつがん)した経典など、聖武天皇・光明皇后が推進した奈良朝仏教を考える上で重要な品々が並びます。
さらに、香道が盛んになる中世以降「蘭奢待(らんじゃたい)」と呼ばれ、希代の名香として時の権力者にも珍重された黄熟香(おうじゅくこう)をはじめ、香木を材料に用いた沈香把鞘金銀荘刀子(じんこうのつかさやきんぎんそうのとうす)、表面に沈香の粉末を漆で練ったものを塗り込み、丁子(ちょうじ)などを半肉に埋めた沈香末塗経筒(じんこうまつぬりのきょうづつ)など、香に関する宝物が赤銅柄香炉(しゃくどうのえごうろ)・赤銅合子(しゃくどうのごうす)などの香炉類とともに出陳されるのも話題の一つです。
このほか古代の染織技法の一つである臈纈(ろうけち)によって制作された宝物、碧地金銀絵箱(へきじきんぎんえのはこ)などの華やかな工芸品、地方自治体の戸籍や決算報告書、公文書の授受報告書など古代の生活をうかがい知ることのできる文書類、古代の東大寺の地図など、奈良時代を間近に感じることのできる宝物が充実致します。

会 期
平成23年(2011)10月29日(土)~11月14日(月)
会 場
奈良国立博物館 東新館・西新館
開館時間
午前9時~午後6時
※金曜日、土曜日、日曜日、祝日(10月29日・30日、11月3日・4日・5日・6日・11日・12日・13日)は午後7時まで
※入館は閉館の30分前まで
観覧料金
| 当日 | 前売・団体 | オータムレイト | |
| 一般 | 1,000円 | 900円 | 700円 |
| 高大生 | 700円 | 600円 | 500円 |
| 小中生 | 400円 | 300円 | 200円 |
- 団体は責任者が引率する20名以上です。
- オータムレイトは、閉館の1時間30分前より販売する当日券の料金です(販売は当館当日券売場のみ)。
- オータムレイトチケット購入者には、記念品を進呈します。
- 障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
- この観覧料金にて、なら仏像館および青銅器館もご覧になれます。
- 券は下記の窓口にて販売します。(前売券の販売は、9月29日(木)より10月28日(金)までです)
奈良国立博物館当日券売場、近鉄・JR西日本・阪神電鉄の主要駅(阪神電鉄は当日券のみ販売)、ローソンチケット(Lコード:56297)、電子チケットぴあ(Pコード:764-826)、セブンイレブン(セブンコード:013-397)、JTB、JR東海ツアーズ、日本旅行、近畿日本ツーリスト、CNプレイガイド、イープラス
出陳品
62件(北倉7件、中倉26件、南倉26件、聖語蔵3件)
うち初出陳17件、別に、復元模造品4件
公開講座
終了いたしました
平成23年(2011)10月29日(土)「金銀鈿荘唐大刀と奈良時代の刀剣をめぐって」
原田 一敏氏(東京藝術大学・大学美術館教授)
平成23年(2011)11月3日(木・祝) 「正倉院宝物にみられる経帙をめぐって」
永井 洋之(奈良国立博物館学芸部研究員)
平成23年(2011)11月5日(土)「正倉院宝物にみる染め」
中村 力也氏(宮内庁正倉院事務所保存課保存科学室員)
平成23年(2011)11月12日(土)「香と仏教」
清水 健(奈良国立博物館学芸部研究員)
ボランティア解説
終了いたしました
当館ボランティアによる解説
- 正倉院展会期中毎日5回、30分程度。当館講堂にて。
- 入館者の聴講自由。
- 公開講座のある日(10/29・11/3・11/5・11/12)の午後は中止となります。
- 午前10時~
- 午前11時~
- 午前12時~
- 午後1時30分~
- 午後2時30分~
正倉院学術シンポジウム
終了いたしました
正倉院学術シンポジウム2011「正倉院宝物のはじまりと国家珍宝帳」
- 日程:平成23年(2011)10月30日(日) 午後1時~午後5時30分(午前12時30分開場)
- 会場:ならまちセンター 市民ホール
音声ガイド
第63回正倉院展の会場では、3種類(一般版/ジュニア版/英語版)の音声ガイドをご利用いただけます。(各バージョン共に1台500円税込)
いずれの種類でも、伎楽の曲を特別収録。
会期中のイベント
終了いたしました
「留学生の日」
- 日程:11月2日(水) 午前9時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
- 内容:留学生の方は「正倉院展」及び、なら仏像館と青銅器館の観覧料金が無料となります。入館の際、学生証等をご提示ください。
「法華寺小池御流によるいけばなの展示」
- 日程:会期中毎日
- 場所:奈良国立博物館 西新館1階ロビー
※別途「第63回正倉院展」の入館券が必要です。
「野点のお茶会」
- 日程:会期中毎日
- 場所:奈良国立博物館 西新館 南側ピロティー
- 料金:500円
※別途「第63回正倉院展」の入館券が必要です
※受付は、西新館1階ロビー
主催
奈良国立博物館
協賛
NTT 西日本、近畿日本鉄道、JR 東海、JR 西日本、ダイキン工業、大和ハウス工業、帝塚山学園・帝塚山大学、白鶴酒造
特別協力
読売新聞社
協力
NHK奈良放送局、奈良テレビ放送、日本香堂、仏教美術協会、ミネルヴァ書房
その他
無料の託児室を開設
当館では、第63回正倉院展開催期間中〔10月29日(土)~11月14日(月)〕、無料の託児室を開設しますのでご利用ください。
関連リンク
読売新聞「天平の煌めき 第63回正倉院展」















