ごあいさつ
 “初瀬にますは与喜の神垣”(宗祇編『竹林抄』より)――奈良県桜井市の初瀬は、古く万葉歌に「隠口(こもりく)の」の枕詞を冠してよばれた「泊瀬」(初瀬)の地にあたります。現在は西国第八番札所の観音霊場である長谷寺の門前町としてよく知られていますが、その長谷寺と初瀬川(大和川)を挟んで対岸に位置する与喜山(天神山)の中腹に、長谷寺および初瀬の町を守護する神として古くより信仰されてきた「与喜の神」――すなわち現在の與喜天満神社があります。
 豊かな自然林に囲まれた与喜山は、古くから神宿る山として信仰されていたようですが、その起源は詳らかではありません。その後、遅くとも平安時代末までには天神様(菅原道真公)を祀るようになりました。中世には、天神信仰の高まりとともに、当地において様々な芸能や祭礼がおこなわれました。なかでも連歌が盛んであったことは特筆され、連歌会の本尊に用いられた天神画像や、連歌の規則を書いた室町時代の資料が伝存します。また、現在も「初瀬まつり」として続く毎年の祭礼は、中世以来、天神が現れた旧暦九月二十日を祭日として、長谷寺僧も参列し、地元を挙げて盛大に催行されてきました。
 本展は、この與喜天満神社にゆかりの宝物を展示し、長谷寺および初瀬の町と深くかかわりながら刻まれてきた歴史と、育まれてきた文化を紹介するものです。今回が初公開となる正元元年(一二五九)銘の天神坐像など、見どころも多くあります。ぜひ一度、足をお運びください。

天神坐像
(奈良・與喜天満神社)

会 期

平成23年(2011)7月16日(土)~8月28日(日)

会 場

奈良国立博物館 西新館

休館日

毎週月曜日 ※ただし7月18日と8月15日は開館し、7月19日(火)は休館

開館時間

午前9時30分~午後6時
※入館は閉館の30分前まで
※毎週金・土曜日および8月2日(火)~8月21日(日)は午後7時まで開館

観覧料金

 一般大学生
個人500円250円
団体400円200円

出陳品

展覧会図録

A4版 72ページ 1,200円
図録の購入はこちらへ

公開講座

終了いたしました

平成23年(2011)7月30日(土)「與喜天満神社の歴史と信仰」
野尻 忠(当館学芸部情報サービス室長)

平成23年(2011)8月27日(土)「與喜天満神社の神像について」
岩田 茂樹(当館学芸部長補佐)

主催

奈良国立博物館、與喜天満神社、朝日新聞社

共催

NHK奈良放送局

特別協力

長谷寺

協力

仏教美術協会

特別陳列

特別陳列

初瀬にますは与喜の神垣
―與喜天満神社の秘宝と神像―

ごあいさつ
 “初瀬にますは与喜の神垣”(宗祇編『竹林抄』より)――奈良県桜井市の初瀬は、古く万葉歌に「隠口(こもりく)の」の枕詞を冠してよばれた「泊瀬」(初瀬)の地にあたります。現在は西国第八番札所の観音霊場である長谷寺の門前町としてよく知られていますが、その長谷寺と初瀬川(大和川)を挟んで対岸に位置する与喜山(天神山)の中腹に、長谷寺および初瀬の町を守護する神として古くより信仰されてきた「与喜の神」――すなわち現在の與喜天満神社があります。
 豊かな自然林に囲まれた与喜山は、古くから神宿る山として信仰されていたようですが、その起源は詳らかではありません。その後、遅くとも平安時代末までには天神様(菅原道真公)を祀るようになりました。中世には、天神信仰の高まりとともに、当地において様々な芸能や祭礼がおこなわれました。なかでも連歌が盛んであったことは特筆され、連歌会の本尊に用いられた天神画像や、連歌の規則を書いた室町時代の資料が伝存します。また、現在も「初瀬まつり」として続く毎年の祭礼は、中世以来、天神が現れた旧暦九月二十日を祭日として、長谷寺僧も参列し、地元を挙げて盛大に催行されてきました。
 本展は、この與喜天満神社にゆかりの宝物を展示し、長谷寺および初瀬の町と深くかかわりながら刻まれてきた歴史と、育まれてきた文化を紹介するものです。今回が初公開となる正元元年(一二五九)銘の天神坐像など、見どころも多くあります。ぜひ一度、足をお運びください。

天神坐像
(奈良・與喜天満神社)

会 期

平成23年(2011)7月16日(土)~8月28日(日)

会 場

奈良国立博物館 西新館

休館日

毎週月曜日 ※ただし7月18日と8月15日は開館し、7月19日(火)は休館

開館時間

午前9時30分~午後6時
※入館は閉館の30分前まで
※毎週金・土曜日および8月2日(火)~8月21日(日)は午後7時まで開館

観覧料金

 一般大学生
個人500円250円
団体400円200円
  • 団体は20名以上です。
  • 高校生以下および18歳未満の方、満70歳以上の方、障害者手帳をお持ちの方(介護者1名を含む)は無料です。
  • この観覧料金で、同時開催の名品展(なら仏像館・青銅器館)もご覧になれます。
  • 同時開催の特別展「天竺へ~三蔵法師3万キロの旅」の観覧には別途料金が必要です。

出陳品

展覧会図録

A4版 72ページ 1,200円
図録の購入はこちらへ

公開講座

終了いたしました

平成23年(2011)7月30日(土)「與喜天満神社の歴史と信仰」
野尻 忠(当館学芸部情報サービス室長)

平成23年(2011)8月27日(土)「與喜天満神社の神像について」
岩田 茂樹(当館学芸部長補佐)

主催

奈良国立博物館、與喜天満神社、朝日新聞社

共催

NHK奈良放送局

特別協力

長谷寺

協力

仏教美術協会

主な出陳品

天神坐像
[てんじんざぞう]

1軀
像高 94.9cm
鎌倉時代 正元元年(1259)
奈良 與喜天満神社

神像
[しんぞう]

像高(その6)26.1cm、(その1)33.1cm、(その4)23.9cm
平安~鎌倉時代(12~13世紀)
奈良 與喜天満神社

重文 赤糸威鎧
[あかいとおどしよろい]

1領
胴高31.5cm 草摺高26.0cm 大袖高40.0cm 胴廻88.8cm
室町時代(16世紀)
奈良 長谷寺

与喜天神祭礼図
[よきてんじんさいれいず]

1幅
縦157.2 cm 横99.1 cm
江戸時代(18世紀)
奈良 長谷寺

奈良県指定 連歌新式
[れんがしんしき]

4幅
(各幅)縦132.5cm 横41.2cm
室町時代 応仁2年(1468)
奈良 長谷寺